Filmora Xをちょっと使ってみた雑感
あくまで個人の主観による雑感です
話半分にお聞きいただけると幸いです。
あと基本的に、筆者は普段は Adobe Premiere Pro を使っているため、
そちらと比較して、という形になる事が多くなってしまう事を
何卒ご了承くださいませ。
あとFilmoraの公式サイトへのリンクを張っておきます。
https://filmora.wondershare.co.jp/
直感的な操作性、わかりやすいUI
まず、編集する楽しさを味わいやすいソフトだなと思いました。
タイムラインは直感的でわかりやすく、非常にとっつきやすい。
拡大縮小の挙動がやたらとピーキーなのはちょっとだけ気になりましたが
使ってるうちに慣れていくんじゃないでしょうか。
下にタイムライン、
右にプレビューモニター、
左にプロジェクトやエフェクト周り。
シンプルかつ完成されたインターフェースだと思います。
直感的な操作で編集していけます。
切ったり貼ったりが簡単。
これは実際楽しい!
また、めっちゃいい!と思ったのは、
エフェクトやトランジションの公式のプリセットがすげーたくさんあって、
更に凄いのは人気あるやつはまとめられてたり、
カテゴリごとに分けられてて
非常に検索性が高いのと、
しかも見つけた瞬間すぐ動画に適用できる所。
↑適用したいエフェクトを選ぶ。
まだダウンロードしてないものでも一覧に出てくるし、
クリックすればその場でダウンロードしてくれる。
左をみればわかる通り、種類も非常に多いです。
↑適用したいクリップの上に置けば適用されます。
(この画像でいうと、タイムライン上の黄色い部分の間はエフェクトがかかります)
楽でしかたない。これはFilmora Xの目玉と言えると思います。
大変楽しそうです。
惜しい点―素材の細かい管理・調整はやや苦手か?
惜しい点としては、
Premiereを使う上で個人的に多用する機能が
(多分)無かった点。
タイムリマップの制御(クリップの再生速度を『徐々に変化させる』機能)と
クリップのネスト機能(複数のクリップや要素を一まとめにして1つのクリップ扱いにする機能)、
あと調整レイヤー(説明が難しい。『空のエフェクトレイヤー』というか…とにかく便利)
がない。
またプレビュー周りがちょっと弱くて、
俺の環境だと30fpsでしか見られなかった。これは設定や機材次第かも。
あとMAD制作で言うとちょっとネックかもと思ったのは
1つのプロジェクトで同時に複数のシーケンスを扱えない点、
そしてワークエリアを指定できない点です。
特にアイマスのダンスMADを作る時って
複数のダンス映像素材を録画して
フレーム単位で使えそうな振付を切ったり貼ったり、
みたいな事をひたすらすると思うので
なんというか、「ダンス素材置き場」というか
作業台みたいな場所が欲しいんですね。
Premiereだと「1つのプロジェクトで複数のシーケンス」を扱えるので
「本番」と「素材置き場」みたいな感じで
それぞれ独立したタイムラインを扱えるので
クリップの整理や把握がしやすいのです。
その点、Filmora Xだとそもそもシーケンスの概念がないので
「1つのプロジェクトで1つの作業領域(タイムライン)」
しか扱えないらしいので、ちょっと整理しづらい訳です。
そうなるとなんとか工夫したいな…となりますが、
ワークエリアが指定出来ない、というのがそこでネックになります。
例えばタイムラインの左側を本番用として、右側を雑多な作業領域にして
左側だけレンダリングすればいい…という風な事が
ワークエリアの指定が出来れば出来るのですが、
Filmora Xではそれも出来ないわけですね。
(ただ、高機能版のFilmora Proでは出来るそうです。
今回は触ってませんが、ちょっと気になりますね。)
つまり、逐一「どんな感じかな」っていうのを確認したりしにくいのと、
たくさんの動画素材を用意したりした時など、
作りながらそれを管理するってのがちょっと面倒くさそうです。
細かい融通が利きにくい、という感じでしょうか。
あとは動画編集ソフトあるあるですが、
購入しないと透かし(多分Filmoraのロゴ)が入ってしまうそうです。
ちゃんと作りたいなら課金する必要がありそう。
ただ、1万円未満で買い切りでいいそうですので
Adobeのアプリケーションと比べればメッチャクチャ安いです。
この機能を考えると破格じゃないでしょうか。
総評
複数の素材をフレーム単位で細かく切り貼りしたり
緻密な色調調整などをする事が多くなりがちなMADを作る場合、
ちょっと物足りないかもしれません。
作風にもよるかなと思います。
が、フットワークでいうと
Filmora Xはかなりいい感じだと思います。
例えば15分で動画作れ!と言われたら
Filmora Xのほうが見映えのいいものが作りやすいんじゃないでしょうか。
特に演出面を支援してくれるプリセットの使いやすさは
Premiereの比じゃないくらい強いと思います。
お金と手間をかけてプリセットを集められるのであれば
Premiereの方がポテンシャルは高いでしょうが、
決して手軽ではないでしょう。
Filmora Xの気安さは大変魅力的に思えます。
また、色調の補正や再生速度の調整なども
必要十分なレベルで扱えます。
なので、例えばYoutuber的な
番組を撮影して、それを見やすく楽しく編集する、
みたいな用途だったら
Filmoraは強いんじゃないかなと思います。
切り抜き動画とか作るんだったら最強になりうるかも?
どちらかというと、むしろiMovieとか、
スマホアプリ的な重くない使用感でした。
そこがいい所かなと思います。
いいソフトだなと。
というのが、僕の個人的な感想です。
今回はFilmora XでのMAD作りは頓挫しちゃったので
(結局Premiereでいつも通り作っちゃった)、
いつかリベンジしたいと思います。
ただちょっと調べた感じ、
さっきちょっと触れましたが
高機能版といえる Filmora Pro の方が
アイマスMADを作る場合は良さそうかも。
こちらも出力以外は無料ですべての機能を試せるようなので
今度触ってみてもいいかもしれません。
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